現在の閲覧者数:

ケーキスプーン2016/02/04 18:54

 いつだったか、某所で食事したときのこと、最後に出てきたデザートを食べたとき、ちょっと変わったスプーンに遭遇しました。この時のスプーンは、口あたりも良く、それはそれは使いやすいスプーンでした。あとで調べたところ、それは、「ケーキスプーン」というものでした。言うなれば、昔の給食で使った先割れスプーンのような一石二鳥のもの、このスプーンは、切るためのナイフとすくう部分とが一体化している便利なスプーンでした。

 そこで、手作りスプーンです。欅の端材がまだ残っていたので、「欅・ケヤキ」で作りたいと思います。

【見本のケーキスプーン】
市販されているケーキスプーンです。こんな感じに作りたいと思います。

【切り出し・・・省略(またまた写真撮り忘れ(;´・ω・)】

・・・・・そして・・・・いきなり

【完成】





【仕上げ】
いつものようにオリオで仕上げます。
オイルフィニッシュ用ウレタンオイル調塗料「NA-6 オリオ2」
 Capitalpaint キャピタルペイントのホームページから抜粋
■ 特 徴
 ☆ 天然植物油にウレタン反応を持たせることによって、翌日にはベタツキのな  
 い速乾型オイル。フロアー塗装の場合、翌日歩行可能。
☆ シックハウスの原因とされる、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレンを含
 有しないエコタイプ。又、重金属も含有しません。
☆ 食品衛生法に基づく器具及び容器包装規格試験(合成樹脂)で対象物質を検
 出せず(食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の第3のD
 の2合成樹脂製の器具又は容器包装。区分:使用温度100℃以下財団法人日本食
 品分析センターにて試験実施)
☆ 低臭気なので、塗り替えにも安心して使用して頂けます。
  木材に深く含浸し、しっとりとしたオイル調に仕上がります。
☆ ウレタン反応型なので、一般のオイル系塗料よりも物性面において、
  大変優れています。
☆ ウレタン塗料・ラッカー等の塗り重ねが可能なので、アレンジが自在です。
      (弊社指定の塗料のみ)
 ☆ メンテナンス用フィニッシュは、オリオ2仕上げ上だけでなく、ポリウレ  
  タン塗料艶消し仕上げ上にも使用でき、しっとりとした落ち着いた艶に仕あ
  がります。
 

バターケース2016/02/05 16:27

 今度は、バターケースを作ります。食べ物を入れる容器なので、それなりの樹種を選ばないといけません。食器によく使われるのは、サクラ・ナラ・タモ・ホオ・ヒノキ・ケヤキなどの広葉樹です。

 早速ですが、近所のビバホームに買い出しに行きました。しかし銘木は高いですね(;´∀`)…色々見ていたら、厚さ15mm、幅60ミリ、長さ450ミリの手ごろな「栗の木」がありました。栗の木もよく使う木なので、値段を見ると手ごろだし、よし!今回は、これで作ることにしました。

 まずは、市販のバターの大きさを調べます。市販のバターの大きさは、およそ123mm×63m×28mmだということが分かりました。これを基本サイズに、バターケースの板の大きさを決めます。板の大きさは、165mm×100mm×45mmの余裕を持った大きさに決めました。

【板の加工と切り出し】
 板をサイズどおりに切り揃え、木口の加工をします。久しぶりに引っ張り出した「ルーターテーブル」で段欠きの加工を施します。箱を組む場合は、アリ組や止め組にしますが、今回は段欠きでイモ剥ぎにします。


【部材を揃えたら】
 箱を組むための4枚の板が揃いました。


【糊を作る】
 今回は、昔ながらのやり方で作りたいと思います。写真は、「続飯(そくい)」です。そくいと読みます。日本では、昔からこの続飯が基本的な接着剤でした。他には「膠」なんかもあります。作り方は簡単!!ご飯を数分間、練って練って「米糊(続飯:そくい)」が出来上がります。その昔、大工さんは、朝一番にご飯を木板の上で竹ベラでこねるのが仕事だったそうです。この続飯の接着力は強力で、木工ボンドと同等の接着力が証明されているのだそうです。今回、この糊を使った理由は、バターを入れる容器なので、食品安全を考えてこの「続飯」にしました。


【固定】
続飯を塗って固定します。続飯を使った感想ですが、確かに協力です。ボンドよりも乾燥が早く固まりが早い気がします。がっちりと箱が組みあがりました。



【削り入のせ蓋の加工】
削り入のせ蓋(蓋を裏返しにした状態)裏面の回りに削りを入れて、蓋のずれを防ぎます。板の回りを、トリマーを使って5mmの欠き取りを作ります。これでズレない蓋になります。



【補強のダボを入れる】
 四隅に、念のための補強材として、6mmのダボを入れました。入れることによって、ダボがデザインとなってくれます。


【底板の加工】
 余った栗の木の板を引き割り(厚み5mm)して2枚の板にしました。加工した板を底に入れ込みます。底板の入る部分もトリマーで5mmの段欠きにして入れ込みました。  


【研磨と塗装】
【オリオ】
オリオで塗装する場合は、まずは木地を#240番のサンドペーパーで研磨します。そのあとに、オリオをたっぷりと塗って染み込ませ、直ぐに#400で油砥ぎします。乾かして、翌日同じ作業をして完成です。


【完成】
同じ板をそれぞれ2枚取れたので、二つ作りました。息子の嫁さんにでもプレゼントしよう(^▽^)/



 バターナイフを入れる所が黒くなってしまいました(;´・ω・)これは、トリマービットで削る作業中、栗の木は固いことから摩擦熱で焦げてしまいました。

【バターナイフとセットで】

手作りのバターナイフを添えてみました。

バターケース その22016/02/13 16:42

 今度のバターケースは、留め切り治具を使って、止め組(Vカット)加工で作ります。止め組とは、小口を切断した部分を表面に出さないように4枚の板の両端を45度にカットして貼り合わせた木箱です。切り口が隠れてしまうので、見た目がスッキリとした上品な仕上がりになります。仕上げに、四つの角に、「千切り(ちぎり)」をいれます。これは、箱の接着面を補強する目的で入れますが、見た目のデザインもあります。

【材料の切り出し】
 今回の切り出した板は、ホオノキを使いました。ホオノキは、街路樹とかでよく植えられているのでご存知の方も多いと思います。木材としては、材が軽軟で欠点が少なく素性がよいことから器具材、建築材(内部装飾材)、機械材、家具材、建具材、箱材、運動具材、彫刻材などと何にでも広く用いられています。しかし一般には多く流通していないためか、むしろ指物(さしもの)、寄木細工、漆器の素地、製図板、定規、下駄歯、刃物鞘といった特殊な用途がホオノキ材の本領ではないでしょうか。ちょっと調べてみたところ、樹皮を乾燥したものを生薬とし、利尿、去淡、腹痛、胸のつかえに用いられたそうです。いわゆる漢方薬品です。


留め切り治具】
 これが自作の「留め切り治具」です。これの一番難しいところは、正確な45°をどれだけ出せるか!ということです。


【45°切り】
部材を乗せて切断します。


【箱を組んでみる】
仮止めしてみました。ピッタリです。
 組んでみたところ、ぴったりと45°が出ています。イモ剥ぎよりも見た目がやはり綺麗です。底板は、上げ底にします。枠の内側に削りを施し、底板をはめ込む方法です。

【蓋の加工】
 削り入のせ蓋(蓋を裏返しにした状態での写真)裏面の回りに削りを入れて、蓋のずれを防ぎます。今回のバターケースは、友達にプレゼントするので、蓋もちょっと高価な「ウオールナット(クルミ)」で作りました。


【千切り加工】
この留め切りで箱を組むと、四隅の接合が若干弱くなるので、これを補うために、千切りというクサビ(楔)を入れます。入れることでデザイン性も向上するので一石二鳥というわけです。千切りは2か所入れました。


【仕上げ】
仕上げは、いつものようにオリオ仕上げです。千切りを切り取って#240→#400と研磨して仕上げます。その後、オリオを2回塗布して仕上げます。


【完成】
※例によって、2個作りました。
千切りを入れるとこんな感じになります。




<<<オマケ>>>
 今回のバターケースとセットにして「バターナイフ」を作りました。材料は、蓋を切り出した時の端材「ウオールナット」で作りました。

【バターナイフ2本】
 写真上のバターナイフは、「バタークナイフ」と名付けました。つまり「クナイ」忍者が使う武器として有名ですよね、漢字では、「苦内・苦無」と書きます。何となく似ていたのでこのネーミングにしました(笑)写真下は、普通の良くあるナイフです。

【セットにして】
こんな感じになります。